事故。

くま　2歳10ヶ月



木曜日。

その日は仕事中にスッポリ3時間もフリータイムが出来ちゃって、ルンルン気分でurban outfittersにぷらぷらしに行ったりした。


くまと公園に行くときにばっちりのbagとサンダルを見つけてゴキゲンだったのに、まさかこれが入院生活にばっちりgoodsになるとは思ってなかった。



       
     

オフィスに戻ってからまた仕事して、さーあと1時間ぐらいで今日の仕事終わりっていう夕方5時半ぐらいにばーちゃんから電話がかかってきた。

「くまが車にはねられた！」って。

ばーちゃんの声の後ろでくまが「いたいよぉー！ばーちゃんたすけてー！！うわあーーん！！」って泣き叫んでる声が聞こえた。

全身ガクガク震えて、地面が揺れて、立ってられなかった。
じっとしてると倒れそうだったからとりあえず受話器片手にオフィス内をウロウロした気がする。





それはばーちゃんとくまとてんちゃんの3人で歩いてるときに起こった。

普段はばーちゃんが1人で子供2人を見てなきゃいけないことはなるべく避けるようにしてるんだけど、その日はパパの仕事の都合でどうしても避けられなかった。

最近てんちゃんが便秘気味で、こないだの検診でお医者さんに「ミルクにプルーンジュースを混ぜてもいいですよ」って言われてて、天気も良かったし2ブロック先のお店まで3人でプルーンジュースを買いに行った帰りだった。

てんちゃんはストローラーの中にいて、ばーちゃんとくまは歩いてて。

信号に来たからばーちゃんがくまの手を繋ごうとしたらくまが鳩を追いかけてパッと走っちゃったんだって。
信号は青だったんだけど、同じ方向に走ってた車が左折してきてくまの右おでこにぶつかってくまが倒れて、車はそのままスピードも緩めずに逃走。

くまは倒れてすぐ泣き出して（意識失ったりしなくて良かった！）、ばーちゃんがひざに抱いて「どこが痛い？」って聞くと泣きながら「頭が痛い」って言うらしくて、そこでばーちゃんは私のオフィスに電話してきた。

電話で私が「救急車は！？」って言ったときにばーちゃんは初めて「あ、救急車！」って思ったらしく、頭を上げると周りの人たちがすでに救急車呼んでくれてた。

後で分かったけど、そのとき周りにいた人たちは警察にも連絡してくれてぶつかった車のナンバープレートも車種も覚えててくれてpolice reportも作ってくれてた。
英語が分からないばーちゃんの代わりに何もかもやってくれてた。
皆さんまじでありがとう。




くまは近所の病院に運ばれて、私もすぐに駆けつけて。

ERに入っていくと右おでこが真っ赤に腫れ上がって首にムチウチ防止みたいなの付けられたくまがベッドでグッタリしてて、私がそばによって「ママだよ」って言っても誰だか分からない感じで目を閉じたまま泣き始めて、「ばーちゃん助けてーばーちゃん助けてー」って言って涙ボロボロ流して、私が10回ぐらい「くまママだよ！」って言ったらやっと目を開けて、「ママぁ～」ってすごいいっぱい泣いて、いやーまじでかわいそうだった。

でもとにかくまずは、頭も手も足も全部あることを確認して、ホッ。

そこにいたばーちゃんも私を見てホッとしてるのが分かった。
怖かっただろうなーばーちゃん。
事故から病院まで、足の感覚が全く無かったって言ってた。

てんちゃんはストローラーの中で寝てた。


その後CTスキャンで脳と首を調べて、ヒビも液体漏れもな～んにもナシ。
念のため24時間入院するけど、あとは帰ってよし。

はーーーーーーー良かったーーーーーーーーー！！！！！
良かった良かった良かった。
良かったすぎる。

すごい運が良かった。としか言いようがない。




CTで『問題ナシ』確定後に安心して記念撮影パチリ。

  




くまが着てたシャツ。これって完全に轢かれてないか？

 
 
 

でもくまの体は全然へーき。全く轢かれてない。
傷があるのは右おでこと、右の腰骨の辺りにちょっと。それだけ。

多分、シャツだけ轢かれたんだと思われる。
それってもの凄いギリギリじゃない？
あとちょっとずれてたら・・・　あと1秒くまが走り出すのが早かったら・・・
って考えるとゾッとする。
つーか考えれば考えるほど、強運だなーくま。

その後首のギブスをとってもらえてアメを食べ

  





車椅子で病室へ。

 





こんな柵だらけのベッド。個室で、親が寝れるソファベッドもある。
一緒に写ってるのは動揺しまくる私を病院まで連れてきてくれた心優しいおともだちKちゃん。







右手にはずっと点滴の針が入ってたから、ご飯は食べさせてあげてました。
つーか何もかも手取り足取り。
おかげで退院してからもすっかり甘えっ子になっちゃった。

 

小児科病棟内のプレイルーム。
ここに行くとき、urbanで買ったbagに財布とかiphone入れていけて相当役立った。

 

入院中のくまは右手が使えないせいもあっただろうけど最初あんま元気なくて、ごろごろウトウトしたりテレビ見たり「抱っこ」つって私の上に座ってシクシク泣いたりしてた。


でも次の日のお昼過ぎにパパが来てちょっと元気になって、パパとお昼寝してもっと元気になって、夜やっと退院して家に帰ってきたときにはすっかり元のくま。


  

なんだか全てが夢だったみたいに、事故にあったなんて思えない。ぐらい元気。





感謝してもし足りません。





ありがたやありがたや。